三津石智巳

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Books I'm reading 📚 時間の意識がイノベーションを生む、「働き方改革」の本質

そもそもの話になりますが、残業したいかどうかは個人の働き方の問題です。経営者の観点でいえば、社員に残業させるかどうかは経営判断になります。個人の判断だし経営判断なので、根本は「好きになさればいい」。私は、そう思っています。

若いときにめちゃくちゃ仕事をする、あるいはプロジェクトの立ち上げ期にどうしても長時間働かなければならない、というのは誰しも起こり得ることです。

短期的であれば問題ないかもしれませんが、仕事人生が長期化している時代なんだから、中長期的なことも考えたほうがいいのでは?と。まぁ、おせっかいですよね(笑)。

もちろん、ときには残業が必要なこともあるでしょう。でも、だからこそ、どこから手をつけて、何をやめるのかを考えていかなければなりません。

できるなら、20~30パーセントの余力を残し、その時間を次のネタの仕込みや自己啓発、能力開発などに使っていかないと、目の前の課題に追われるだけで、時間がどんどん過ぎてしまいます。

でも、私は自分自身、「あなたの人生の時間や労力を、持てる限り企業に投下してください」という企業に、あまり魅力を感じません。おそらく感覚的に、今の優秀な若手も、そういう企業は選ばないでしょう。

22歳の学生が70歳まで働き続けるとしたら、仕事人生は48年もあります。私は、今の学生に「長時間労働を求める企業」ではなく、「長期間労働が可能になる働き方ができる会社を選びなさい」と伝えています。長期間労働を行うためには、自分の能力やスキルが伸びていく企業であることが重要です。

働き方改革をテーマに講演すると、「僕はもっと仕事がしたいんです!」と怒り狂う若者がいるのですが(苦笑)、今の時代、過重労働は経営のリスクでもあります。