三津石智巳

👦🏻👦🏻👧🏻 Father of 3 | 🗺️ Service Reliability Engineering Manager at Rakuten Travel | 📚 Avid Reader | 👍 Wagashi | 👍 Caffe Latte | 👍 Owarai

klisとエンジニアリングマネージャーのしごと

この記事はklis Advent Calendar 2023の2日目(12月2日分)の記事です。klisがなにかご存じない方むけに説明しますと、筑波大学知識情報・図書館学類の略称です。以降、klis関係者のみ読み進めることを想定します。

私は2007年にklis 1期生として筑波大学に入学しました。いまは民間企業でエンジニアリングマネージャーのしごとをしています。経歴についてご興味があればLinkedInをご参照ください。

近年ではエンジニアリングマネージャーというとIT・ソフトウェア業界におけるマネージャー(管理職)を指すことが多いです。しかし、長いエンジニアリングの歴史の中にあって、後発組であるソフトウェアエンジニアリングが非限定でエンジニアリングという用語を使用しているのは随分と傲慢だなと個人的には思うのですが…ともあれ、エンジニアリングマネージャーとは何かについてはこの記事では大して説明しません。様々な本が出ていますので、そちらをぜひご参照ください。

思い返せば、私がマネジメントというものに初めて出会ったのはklis 2年次の専門基礎科目「経営・組織論」でした。当時は「経営」と「経済」の区別すらついていなかったことをなぜかよく覚えています。

そんな私ですが、卒業して時間が経てば経つほどklisの学びとエンジニアリングマネージャーのしごとは相性が良いんじゃないかなとの思いが強くなります。なぜか?知識情報・図書館学類の目指すものという学類紹介の中では、klisが「人間」「情報技術」「社会」という3つの観点を持つことが説明されています。そして、エンジニアリングマネージャーとはまさに「人間」「情報技術」「社会」という3つの領域のプロフェッショナルであるというのが私の幾ばくかの職業経験からの見立てだからです。この説明だけだとピンとこないでしょうから、少しでも興味を持っていただけた方はぜひ上記参考図書を読んでみていただきたいと思います。

最後にやや大げさなことを申しますと、私は日本の社会課題の多くは究極マネジメントの問題であると考えており、いいマネージャーが日本にもっと増えるといいなと願いつつ、私自身も一個人として微力ながらいいマネージャーになれるよう日々精進しています。この記事を通じて、klisの学びと相性の良いエンジニアリングマネージャーというしごとに少しでも興味をもっていただければ幸いです。ご意見・ご感想・ご質問あればLinkedInやXにお気軽にお寄せください。