シンプルな体系である。経営行動の原理としては、未来への設計図を描き、その実行を他人にやってもらう。しかし、意図通りにはいかず、想定外がおきる。それへの対処も、経営の重要部分。また、すべての経営行動の通奏低音として、決断することが大切である。そして、企業の本質を考えたうえで、企業統治が経営者へのチェックとして存在する。
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経営する覚悟
1. 高い志と低い目線
2. 決断したら、まっしぐら
3. 独断の根拠をもつ
4. すべての人に失敗する権利がある。ただし、失敗から学ぶという義務がついている
現場の本質
5. 人は性善なれど、弱し
6. 現場にはカネ、情報、感情がつねに同時に流れている
7. 日常の仕事の場は学習の場でもある
8. 活力方程式: 活力=知力✕(意力+体力+速力)
「不」常識の経営
9. バカなとなるほど
10. そこまでやるかのつるべ打ち
11. 捨てる決断: 2-1=3
12. 戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ
原理とものの見方
13. 原理方程式: 経営具体策=環境✕原理
14. 神は細部に宿る
15. 大きく構える
16. マグニチュードと濃淡をつねに考える
pp. 322-347
経営というものを著者独自の言い方で言い切った良書。