三津石智巳

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「IT屋全力反省会」感想

井上:SIはなんでハッピーじゃないんですかね。

神林:えっと、まずは、人多すぎですよね。もうちょっと少ない人数でできるところに無理やり人を入れてしまって、いや、いろいろな問題があるんですけど、一番大きいのはやっぱりお互いに知識が不足している。

井上:そうですよね。なんであんなに働くんですかね。

神林:たくさん人を働かせたほうが売り上げが上がるからですよね。結局、ユーザーさんが評価ができないんですよね。システムの価値を。中身がわからないので、どういう評価をするかっていうと、どれだけ人を突っ込んだかっていうほうが、人月工数の原価が高い、要は価値があるように見える。人がたくさんいて作ったもののほうが、人が少ないよりもいいものに決まっているっていう発想が抜けてない。抜けていないっていうか、それしか判断する根拠がない。

なんかこれは重要な気がする。顧客(事業)がシステムの価値を評価できない?

神林:まず、ちゃんとしてないプログラマーをちゃんとしたほうが全然効率がいい、業界として。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7688?p=4

たしかに。

神林:ITの経営者側の人が明確なビジョンを出せてないですね。日本のIT企業はどうあるべきかってことについて、本当にまともな意見がないですね。日立でも富士通でも何でもいいんですけど、日本のIT企業は、あるいはIT屋はプロとして何が本来社会的に必要とされていて何をすべきか、そのためにどういう会社組織にして、どういう人にどういう教育をして、どういう仕事をしてどういう品質のものを出していくかって打ち出していくと全然違うんですけど、そんなこともできないので、売り上げだけみたいな話になっちゃうし、新しいことやってるのがすごく大事です、みたいな形になっちゃってるんで、価値あることを創造するとか言ってますけど、そうじゃないんですよ。そうじゃなくて、役割は何なのっていう話です。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7688?p=6

戦略マップかけるのかという話だと思う。

神林 だから今風のオープンソースHadoopとかSpark、Googleが出しているのとか全部含めて、まだLinuxのほうが伽藍とバザールではバザールに近いというところがあるんじゃないかと思います。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7983?p=2

そうかも。

Oracleアーキテクチャって基本的に分散じゃないんですよね。あれは単純に単ノードスケールアウトをまずは前提としているRDBなので、分散処理でのスケールアウトは難しい。イチから作り直せば別ですけど。技術的なトレンドで言うとそこがDB業界の唯一のチャンスですね。Oracleが進んでいるというよりもむしろ、足かせになる部分もある。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7983?p=2

なるほど。

昔と違ってプロダクトベンダー自体の力がすごく弱くなってしまっているので。今まで、たとえばマイクロソフトとかオラクルとか、そういうのが強かったわけじゃないですか。今はそうじゃないですよね。グーグルとかアマゾンだったりするので、どちらかというとあれはIT企業じゃないと思っています。彼らは出自として広告やってます、あるいは小売りをやっていますっていうのがベースにあって。構築力・汎用的なプロダクト提供能力がないですよね。それで食っているわけではないので。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/8189?p=4

完全な顧客ソリューションではないと。

要するにパッケージってベンダーが作るんですよ。ベンダーはユーザーじゃないんですよ。だから、わかんないんです、最終的に。だからどうやってパッケージが作られるかっていうと、たぶん、ワークスさんも同じだと思うんですけど、あるユーザーさんの業務をSIして、そいつをパッケージにしているんですよ。絶対そうなんですよ。そうすると暗黙の前提がそのまま入っちゃうんですけど、それがパッケージベンダーはわかんないんですね。こういうカルチャーだからこうなっているっていうその歴史的背景を含めてあるんですけど、パッケージの中にそいつがそのまま残っちゃうんですよ。それが合わないときにはもう何をどうしても合わないんですね。発想が違うっていう話になるんで。もう全面作りかえですねっていう議論になっちゃうんです。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/8321

興味深い。

だから腰を据えて、単一業種できっちりパッケージを作るというのは相当の覚悟が必要でそういうところが貯まりきる、でききるユーザーがつくまで、時間がかかってしまっているというのがあるんじゃないですかね。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/8321

あー、内製の強みはこれなのかもしれんな。自社事業できっちりパッケージをつくり、社内で価値提案をしながら、パッケージ販路を探せる時間を作れる。

ある程度均一になってしまっていると、標準することのメリットが少ない、標準化しなくても標準化されているからある程度っていう。全然文化が違うところであれば、標準化することでコストを下げるっていうインセンティブが社会的なインセンティブがわく

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/8321?p=2

標準化が鍵かもしれない。

外販はほとんどうまくいかないですね。理由は簡単で、結局ユーザー企業の情報システムって買い叩くほうなんですよ。買うほうなんで、売るほうじゃないんですよ。で、人からものを買うっていうときと、人にものを売るっていうときと、売るときのほうが100倍は難しいので、できないんですよね。もともとできない。だから、外販っていうのはほとんど無理なんですよ。よっぽどのことをやらない限りは。だからやるとすれば同じ業界の横展開をどうするかっていうところなんで、それはどちらかっていうと経営サイドがどれだけそこの、横の会社と仲良く回せて行けますかっていうほうがでかいので、情シスの子会社が頑張ったところでたかが知れているんですよ。だから、その辺が、ちゃんとできないと外販っていうのは無理。

https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/8770?p=3

売る方がそりゃ大変。