三津石智巳

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Books I'm reading 📚 ダーウィンの呪い


本書は本書で面白いのだが、著者の記事における下記引用が私としてはしっくり来ました。

最近のゲノム科学や理論研究が示した答えは次のようなものだ。

 

集団レベルの性質ならば、多様でかつ現在の環境下では生存率の向上にあまり貢献していない「今は役に立たない」遺伝的変異を多くもつことである。個体レベルの性質なら、ゲノム中に同じ遺伝子が重複してできた重複遺伝子を数多く含むこと、複雑で余剰の多い遺伝子制御ネットワークをもつことである。

 

要するに、常に変化する環境に適応し易い生物の性質とは、非効率で無駄が多いことなのである。これはたとえば、行き過ぎた効率化のため冗長性が失われた社会が、予期せぬ災害や疫病流行に対応できないことと似ている。

https://gendai.media/articles/-/120420?page=3

冗長化、レジリエンシー、BCPあたりの現在価値を算出するところが落とし所になるのではないか。

HTTP/1.1 Persistent Connections (a.k.a HTTP Keep Alive) について

そもそも、"Connection: Keep-Alive"とはHTTP/1.0の名残であって、HTTP Persistent Connectionsの方が適切な用語に思われる。

ともあれ、HTTP/1.1においては"Connection: close"がクライアントもしくはサーバーから送られるまではTCPコネクションは持続する。

HAProxyのようなProxyの場合は、クライアント/Frontendが"Connection: close"を送信してきたとしても、サーバー/Backendに"Connection: close"を送信する必要はない。

 

 

How to Enable Client Keep-Alive Mode of NetScaler Appliance

NetScalerのClient Keep-Alive Modeでは、Connectionヘッダ名を並び替えて無効化し、一番最後に"Connection: Keep-Alive"を追加するという実装が興味深い。IPのチェックサムに関連しているようなのだが理解できなかった。

Books I'm reading 📚 発達障害大全 ― 「脳の個性」について知りたいことすべて

私達が脳で仕事をし、暮らしをしていることは疑いようがない。発達障害を学ぶことは、脳を理解する上で良い取っ掛かりになると考えている。端的に言って、大全を一冊読んだだけで何かが全て分かるものでもない。それでも、取っ掛かりが増えることは確かである。 

スペクトラムという言葉の通り、つまるところ社会や職場や家庭がどこまでパーソナライズのコスト(法が定める「過重な負担」以下)を負担できるのかという問いであるように思う。

発達障害というのは発達に凸凹があるイメージですよね。いろいろな能力のなかに、ほかの能力と比べて、著しく高いものや低いものがある。それに対して知的障害は全体的に低いというイメージです。発達がゆっくりしていると考えるといいかもしれません。どこかの能力が欠けているのではなく、全体的にゆっくり成長する。

p. 100

発達障害と知的障害 「IQ70以上」が生きづらいのはなぜか? (3ページ目):日経ビジネス電子版

上記の記事の図を合わせて読むと分かりやすい。

発達障害と断言できるお子さんはむしろ少ないということです。そして現代のように発達障害に関する情報が簡単に手に入る状況では、親御さんによる“過剰診断”がどうしても多くなる。すると「発達障害ではありません」と断言してあげたほうがいい場合が、相対的に増えてくるわけです。

p. 155

測りすぎ | なぜパフォーマンス評価は失敗するのか? | みすず書房を思い出す。

感情が不安定になるのは、対人関係の問題でもないし、こだわりの問題でもないわけです。ASDの症状でもないし、ADHDの症状でもないんです。

(…)

そういう感情がでてくるのは、これまでの生活環境や体験に基づくもので、二次的なことです。

(…)

ASDの人も、感情の安定している人が相手だとわりとうまく付き合える。しかし、感情が不安定な人や威圧的に上から目線で言ってくる人とはうまくいきません。

(…)

だから、ASDの人とうまく付き合えるかどうかは、自分の「心の鏡」みたいな部分があるです。

pp. 230-231

ここ、難しいのだが重要なことを言っている気がする。すなわち、ASD/ADHDの症状とは脳の個性であるといえるのだが、感情が不安定になるのは症状とはいえないし、脳の個性とも言えない。誰にでもありすぎるということなのだと思う。

Books I'm reading 📚 発達「障害」でなくなる日

知的の障害のある方は、CPUにトラブルを抱えている。一方で発達障害、特に自閉スペクトラム症のお子さんは入出力装置にちょっと不具合があるんだと思っています。 

p. 165 

医学的な正しさはさておき分かりやすくはある。

合理的配慮は、2006年に採択された国連の障害者権利条約に盛り込まれた考え方だ。英語では「リーズナブル・アコモデーション」という。

p. 178

英語表現。

米国には「エッセンシャル・ファンクションズ・オブ・ジョブ(職務の本質)」という言葉があります。

p. 189

合理的配慮の文脈にて。

What are “essential functions?”
In order to be qualified for a position, an applicant or employee must be able to perform essential job functions. Essential functions are job duties that are fundamental to the position, they are the reason the job exists. Some of the factors for determining essential functions of a job include:

  • Whether the position exists specifically to perform these essential functions.
  • The number of other employees who are available to perform the same job duties.
  • The expertise or skills required to perform the essential functions.
Reasonable Accommodations in the Workplace | ADA National Network

Yup, we all knew that. But what not everyone knows (including the federal district court – so don’t feel bad) is that there is another part of the definition:

  • Modifications or adjustments that enable a covered entity’s employee with a disability to enjoy equal benefits and privileges of employment as are enjoyed by its other similarly situated employees without disabilities
Reasonable Accommodations - Not Just for Essential Functions! | Labor & Employment Report

仕事とは各等級の期待役割を果たすか否か。どんなスピードで成長・昇進・昇格できるか、するのかはスペクトラムで人による。成長疲労社会である必要はないのではと思う。

Books I'm reading 📚 戦略の要諦

 

野心に絶対的な優位性はなく、戦略策定のスタートラインにつく資格すら与えられていない。前に進むためには野心や価値観を選別する必要がある。

p. 38

耳が痛い…

一つひとつの課題に対する解決策は、設計するのであって選択するのではない。

p. 96