再読
https://mitsuishitomomi.hatenablog.com/entry/2023/01/27/212822:
経営理論や経営手法をいくら寄せ集めたところで、それが経営になることなどありはしないのである。そうした思考自体が、「経営」をあたかも一定のルーティンの出来栄えを競うスポーツや、定められたルールの下で勝負を決めるゲームのように捉える錯覚の産物に過ぎない。技芸を身につければ勝てる、という思考である。だが実際には「会社の経営」というものは一社一社が皆それぞれ異なる世界で、異なる挑戦をしている（つまり、異なるゲームをしている）ものなのである。あなたの人生と私の人生が違うくらいに、それは違う。そこに共通のやり方や手法、必勝のセオリーなどが、あるはずもない。異なるゲームをしているはずのものが、たまたま同じ株式市場という競技場に入れられて資本効率のモノサシだけで品評をされるうちに無意識のうちにこうした錯覚が惹起される。だが、野球でも水泳でも体操でもボクシングでも「なんでもプロのスポーツ選手」など、いるわけがないであろう。それと同じで、よく言われるような「経営の専門家」とか「プロの経営者」などという、摩訶不思議な概念もあろうはずがない。
p. 238
面白かった。
筆者の言うことはすなわち堀場厚氏の云うところの「嫌ならやめろ」なのだと思う。楠木建氏の言い方をすればれば「好きなようにしてください」。
商売は誰からも頼まれていない、誰からも強制されていない、自分の意志でやるものだ
In other words, it's your life. Life is too short to be in an environment where you are not happy.
