三津石智巳

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【感想】不具合連鎖

国土交通省の分析の結果は、設計のよりどころとなる「評価基準」「評価手法」そのものが不十分なことが原因で、多くの不具合が発生していることを示す。いくら開発段階で評価基準を満たしているかどうかをチェックしても、その評価基準や評価手法が不十分であれば、不具合の発生は避けられない。
p. 78

公表資料 | 自動車のリコール・不具合情報から、平成30年度リコール届出内容の分析結果についてを見ると、過去5年間の平均でも引き続きリコールの原因の1位は評価基準の甘さとなっている。

市場からの不具合情報を一刻も早く吸い上げ、それがリコールにつながる重要な問題なのかどうかを見極めることが、次善の策として極めて重要になる。
p. 79

個人的にはこれがSREに対応すると思う。

最終的に生き残る製品設計か複雑化するか簡素化するかを究極的に決めるのは、設計者というよりはむしろ、市場であり社会である。
p. 93

これは「設計者」には耳の痛い話なのでは。

部品の共通化には、次の3段階がある。

  1. 既存の部品の中から今後の製品でも流用できそうな部品を抽出して標準部品に設定する。どの製品で、どのようにしてどの部品を選ぶかは設計者に任される
  2. 部品ごとに、事前に一定の品ぞろえをし、それらを今後の標準部品に設定する。どの製品で、どのようにして、どの部品を選ぶかは設計者に任される。
  3. 設計パラメーターと部品の仕様との関係を明らかにした上で部品の品ぞろえをし、それらを今後の標準部品に設定する。どの製品で、どのようにして、どの部品を選ぶかは、設定パラメーターと部品仕様の関係から品質・コストの条件に合う標準部品を設計者が判断する。

p. 118

面白い。標準部品をAPIと読み替えた。