三津石智巳

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「個人、チーム、組織を伸ばす 目標管理の教科書」感想


目標管理の理解を深めるために数年ぶりに再読する。

本書が主張する本当の目標管理とは「MBO-S」の実践に他ならない。

p. 1

早速忘れていた。

そういう仕事が知識労働の特徴であり、かなりの部分を当事者の自主性と自律性に委ねざるを得ない仕事である。

p. 5

言われてみればそのとおりなのだが意識できていなかった。つまりやるべきことというよりやらなければならないことなのだろう。ただルールに従う他律統制の労働が好まれないのはこの理由によるだろう。 ルールの制定も基本的にするべきではない。それは知識労働ではないからだ。

本当の目標管理はMBO-Sの実践であるりそれは人事評価とはまったくの別物で、働く人々の動機づけに主眼を置いたマネジメントの考え方と方法論だ。

p. 19

そもそも目標管理とはなんですかと問いかける必要がある。

全員が目標を達成したが、売上は低迷し、赤字幅が拡大する。

p. 25

目標の達成は目的でないという話。KGIとKPIは違うという話でもある。

一人ひとりが、ギリギリ背伸びしたチャレンジ目標の「Plan(計画)→Do(実行)→See(ふりかえり)」を、意欲的、かつ自律的に推進し、そのプロセスで、仕事の面白さなどの働きがいを実感すること。

p. 34

MBO-Sとは何か。

チャレンジ目標は個人が勝手に決められない

p. 36

これ忘れられがち。自チームの目標なしにメンバーは目標を決められない。

チャレンジ目標づくりの流れ

ステップ1>>>会社や部門の中期経営計画(中長期のビジョンと戦略)を理解する

ステップ2>>>職場や個人の中長期的な役割(ミッション)を考える

ステップ3>>>部門の今期計画を理解する

ステップ4>>>上記2と3を重ね合わせて、今期の職場の貢献領域一覧表を作成する

ステップ5>>>上記4にもとづいて、職場の今期目標と個人の今期目標(チャレンジ目標)を決定する

p.38

これを完コピしようとは思わないが、理想の現実のギャップが大きい。

中期経営計画とは、顧客満足の実行計画であるp. 42

事業のビジョンと戦略くらいの規模感か。

ミッションの種類

  • 職場ミッション(リーダーのみ)
  • 担当業務ミッション
  • チームワークのためのミッション
p. 50

ふむ。

このように、職場には、部門目標と連動した戦略業務と日銭業務、それに加えて部門目標とは直接的に連動しない職場ミッション上の業務という3つの業務が課されている。

p. 59-60

仕事の分類。これをプロジェクトという観点で捉えたい。戦略業務はオフェンスで、日銭業務はディフェンス。職場ミッション上の業務はなんだろう。定常業務かな。オフェンスもディフェンスもプロジェクトなのかもしれない。

 

今になってみると、これはプロジェクトファシリテーションの本であったのだと気づく。ただ、各論が気合で乗り切れみたいな感じなので実践の難しさがある。